マイクロソフトはSnapdragon X搭載の「Surface Pro」および「Surface Laptop」を発表した。
Androidスマートフォンでもお馴染みSnapdragonチップはM3 Macbook Airより58%高速。バッテリー持続時間は18〜20時間を誇る。
Windows11にはCopilot+と呼ばれるAI機能が搭載され、上位モデルは有機ELディスプレイや5Gネットワークを採用。
これまでのSurfaceとは一線を画するスペックであり、その勢いはメーカーを巻き込んで加速しそうな予感さえ感じさせる。
インテル、終わってる?新機種も続々
というのも、盛り上がっているのはマイクロソフトだけではないのだ。Lenovo、サムスン、Acer、各社も同日にSnapdragon X搭載モデルを発表。
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各社に共通するのは長時間バッテリーとマイクロソフトの仕様に準拠したCoPilot +によるAI機能で、オフラインで様々なことが行えるようになる。
例えばメールの文脈から返信内容を考えたり、会議資料の要約をしたり、ビデオ通話中の音声を翻訳するといった機能が対応する。
またWebで保存したスクリーンショットが、どのページから持ってきたかを記憶したり、ワンタップで画像編集するなど様々な場面で活躍するという。
Arm製(Snapdragon)搭載のWindows PCは2020年頃にも話題になったが、32bit OSにしか対応しなかったりバグが多という問題があった。
その後、マイクロソフトは64bit OSへの最適化を図ったものの、結果的にほぼ盛り上がらなかったのである。
逆にアップルは2020年にArm製(M1)チップの導入でMacシリーズを刷新しており、マイクロソフトをはじめとするWindows陣営は完全に先を越されていた。
Copilot+のAI機能が評価されれば、CPU処理能力やバッテリー持続時間の向上などを得意とするSnapdragon Xが今度こそ主流になっていくのではないだろうか。
ただし現時点ではマイクロソフトがCopilot +の要件としてRAM16GB以上、SSD 256GB以上を求めており、本体価格が軒並み20万円以上になっている。
そのため、既存のノートPCにすぐ置き換わることはなさそうだが「インテル、終わってる」という時代が到来しつつあるのかもしれない。
リンク:マイクロソフト
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