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楽天グループ、株価続伸で約2年半ぶりの高値。携帯電話事業の見通し改善で

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楽天グループの株価が続伸している。8月28日、約2年半ぶりに1,000円台の高値を記録し、1日で10%の暴騰を見せた。

楽天といえば携帯電話事業がグループ全体の足を引っ張っており、5年連続で赤字を計上中。

2024年の目標である単月黒字化も確実視されておらず、まだしばらく赤字体制は続きそうである。

では何が株価高騰を招いているのだろう。今回は3つの理由から原因を考察していきたい。

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携帯電話事業に黒字化の兆し

株価が好調のきっかけは、携帯電話事業の黒字化が見えてきたことだろう。同社によれば、8月1日時点の回線契約者数は750万件弱を達成。

1人あたり毎月110円安くなる家族割の導入や、三木谷社長の14,000ポイント貰えるキャンペーン等が追い風になったようだ。

(3GBまでなら実質1年間無料で利用できる)

KDDIから借りた回線を全国展開したことで電波状況が大幅に改善され、今夏には一部エリアでプラチナバンドも吹き始めた。

楽天市場のポイント還元率が常時5倍、パリーグ・NBA全試合が見放題、50GBクラウドストレージ無料といった特典も大きな訴求力と言えるだろう。

回線品質が安定すれば大手3社の顧客流出は避けられず、損益分岐点の1,000万契約に大手がかかる。

同社は基幹事業である楽天市場、楽天カード、楽天証券、楽天銀行は絶好調であり、携帯電話事業さえ黒字になれば大化けする可能性があるわけだ。

社債償還に目処がついた

株価が上昇している理由、もう一つは巨額の社債返済にある程度の見通しがついたこと。

8月8日、楽天グループは楽天モバイルの通信施設を一部売却して最大3000億円を調達すると発表した。

同社は昨年末時点で8,000億円もの社債を抱えており、「返済できないのではないか」という議論が著名人たちで盛り上がった程である。

8,000億円の半分にも満たない額ではあるが、今回の資金調達で当面の運転資金が確保できることは確実。

投資家の安心感に繋がり、株価上昇の材料になったのではないだろうか。

ドル建て社債は円高に有利

もう一つ追い風になっているのが「円高」だ。楽天グループは多額のドル建て社債を抱えており、円安になるほど借金が嵩んでいた。

1ドル160円台から10円以上円高に

しかしここにきて米国のインフレがピークアウト。米国中央銀行FRBは9月にも利下げをする見通しで、足元では円高が進んでいる。

つまり借金総額は円換算で大きく目減りしており、このまま円高が加速すれば実質借金が減ることになるのだ。

これらはあくまで筆者の考察でしかないが、多角的に見ても最悪の時期は脱したと言えるのではないだろうか。

9月にはiPhone16発売も控えていることから、しばらく同社の攻勢は続きそうだ。

リンク:三木谷社長専用ページ

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