5月27日、三菱UFJニコスが同社クレジットカード還元率を最大20%に引き上げると発表した。

ポイントUP対象店舗はセブンイレブン、ローソン、ロッテリア(ゼッテリア)、松屋、スシロー、くら寿司他、各種スーパーが揃う。

対象店舗の基本還元率7%とのことから、明らかに三井住友カードへの対抗と言えるだろう。
差別化要素としては特定のサブスク料金支払いで1登録ごとに1%(最大5%)アップすること。

では全体的に三井住友カードと比べてどうなのか。筆者の視点から解説したい。
全国規模のチェーン店が少ない
結論から書くと、三井住友カードに比べて全国チェーンのラインアップがすこし心細い。
同じく最大20%UPの三井住友カード特約店にはマクドナルド、ドトール、サイゼリヤ、KFC、モスバーガー、すき家、吉野家といった全国規模のお店が揃っている。

いずれの店舗も商品の単価が低く、例えばマクドナルドならハンバーガー1個190円。ドトールのアイスコーヒー1杯280円など「来週もまた行こう」という手頃さがある。
実際、筆者もこれらの店舗を「Olive」カードでよく利用しており、月に1万円ほどの出費で900ポイント貯まるほど重宝している。
それに比べると三菱UFJカードは飲食店ラインアップが乏しく、もう少し気軽に立ち寄れるカフェやファストフードが欲しいところではないだろうか。
スーパーが強いのは魅力的?
では、三菱UFJカードはどんな人に向いているのだろう。現時点では、特約店としてラインアップされたスーパーをよく利用する人だ。
同カードは飲食店が弱い代わりに特約店のスーパーが多く、以下のお店でよく買い物をする方にはすぐ発行するメリットがあるかもしれない。

スーパーは生活に密接しているから毎日のように利用するし、1万円の買い物で700P戻ってくれば物価上昇率も抑え込むことができる。
ただし私たちが想像している以上に日本全国のスーパーの種類は多く、これだけのラインアップがあっても近所に1店舗もないケースも少なくないだろう。
ポイントUPプログラムは良さそう
最後に三菱UFJカードのポイントUPプログラム(最大20%)にも触れておきたい。
特約店の基本還元率は10%前後なら簡単に底上げできそうだ。まず月に1回クレジットカードアプリにログインで+0.5%。

銀行アプリログインで+1.0%、Apple Pay決済利用で0.5%、これだけで9%達成である。
あとは毎月1万円の積立で+1%、Coin+に口座登録で+0.5%。会社からのお給料をUFJ銀行で受け取ると+1%等、11.5%までは無理なく達成できるだろう。
また対象サブスクも含めると凄まじい。アップルのサービス(恐らくiCloudだけでもOK)支払いで+1%、hulu、abema、日経新聞などの支払いでそれぞれ+1%。
最終的に毎月12〜13%還元は狙えるのではないだろうか。三井住友カードとは対照的で、資産総額に関係なく簡単にポイントUPできそうだ。
ただしこの恩恵も特約店があってのこと。近所に該当のスーパーがある人は刺さるかもしれないが、そうでなければ三井住友カードの人気がしばらく続くと思われる。
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