ちょっと困ったことになった。5000年ぶりにドコモにMNPすべくオンラインで申し込んだところ、どう足掻いても開通できない事態に陥った。

「eSIM」の魅力は最短即日開通できること。しかし現時点ではほぼお手上げで、もうドコモショップに行くしかないと考えている。
同社の「eSIM」は他キャリアと比べて設定のハードルが高く、オンライン申し込みでは避けた方が良いかもしれない。
今回はMNP手続き中に起きたこと、現時点でドコモの「eSIM」はできるだけ避けるべき理由を書いていく。
「eSIM」申し込みはハードルが高い
ドコモの「eSIM」開通が難しい最大の理由は「EID」の入力だろう。「EID」とは端末(スマホ)に記載された32桁の識別番号で、同社ではこれを手入力することが求められる。
初心者は「EID」が何を示すのか、スマホのどこで確認できるか知る由もない。見つけたとしても32桁を延々と入力しなければならない。コピペできる場合はともかく、PCから申し込む場合は一苦労である。

筆者もスマホの乗り換えには慣れているが、久しぶりに「EID」を求められて確認方法をネットで検索せざるを得なかった。
開通に際して「EID」を求めるのはドコモだけではないだろうか。そもそもSIMカードは自分の所有物であればどのスマホで利用しても良い。もちろん建前上は購入した端末で使うのが筋だろう。しかし通信事業者としては回線契約さえ獲得すれば後は知ったことではないはず。
だから他社の「eSIM」は「EID」など求められない。iPhoneを買ってAndroidで開通してもOK。基本的にQRコードを読み込めば一発OKなのである。
しかしドコモのシステムではこの建前が通用せず、利用予定のスマホ以外では「eSIM」が開通できない仕組みとなっているのだ。
開通しない・QRコードが使えない
インターネット老人会会長の筆者はもちろんPCから頑張って手入力して申し込んだ。審査はすぐに終わり無事に「eSIM利用開始手続きのご案内」が届く。
記載のURLをタップしてeSIMをダウンロード。開通手続きして終わりと思うだろう。

ところがURLの先に待っていたのは次のページ。「eSIM利用開始手続き」とは言うものの、まずはSTEP3で開通(切り替え)が先に来るように見える。

開通には「Web」と「電話」を選択できるものの、SIM単体のMNP乗り換えは基本的に「Web」を使うことになる。申し込み時の情報を入力して以下ページにログイン。

そして無事にログインすると、きちんと受付状況が表示された(詳細は個人情報が多いため省略)。本来ならここに「開通ボタン」が出てくるはずなのだが、待てど暮らせど何も出てこない。

「あれ、順番を間違ったか?やっぱりSTEP4でeSIMをダウンロードしてから開通か?考えてみれば普通はそうだよな」と焦り始める。
一旦STEP4に戻って「eSIM」の設定を試みることにした。STEP4のリンクをタップするとQRコードが出現。

「EID」を入力した端末「Galaxy Z Fold7」で読み込んだところ、「既にプランを使用中」と表示されたのである。そんなはずはない。だってこのQRコード初見だもの。

泣きたい。本気で泣きたい。帰りたい。。。
もしかして「EID」の入力を間違えただろうか。そんな不安が頭をよぎり、契約書類のPDFから「EID」を再確認するが間違っていない。
そして「電話開通」を試そうと無料ダイヤル1580に発信するも、どうやら機種変更専用らしい。回線切り替え前のSIMから発信してもなんの意味もなさなかったのである。
詰んだ
いやぁ久しぶりに詰んだ。「eSIM」が普及し始めた昨今、筆者は物理SIMよりも「eSIM」をお勧めするようにしている。
基本的に即日開通ですぐ使えるし、とりわけ難しいこともないからだ。しかしドコモの「eSIM」は複雑怪奇であることを実感されられた。
端末とセット購入するとか、サポートに繋がりやすい機種変更なら話は違ってくるのかもしれない。しかしSIM単体のMNPはしばらく「eSIM」を避けたほうがいいだろう。
筆者もドコモショップを訪問する予定だが、何時間も待つようであれば物理SIMカードで再申し込みをするか検討中である。


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