スポンサーリンク

住信SBIネット銀行、最大2.0%還元のPoint+(Master)がお得とは言えない深刻な話

ニュース

住信SBIネット銀行が新しいデビットカード「point+(Mastercard)」を発表した。預金残高に応じて還元率が変化する仕組みで、年会費無料ながら最大2%を実現。

年会費の高いクレジットカードを凌ぐ還元率であり、残高500〜1000万円を超える人は相当お得に見えるだろう。

しかし日本の経済事情を鑑みると、むしろ損する可能性もあることを指摘したい。

スポンサーリンク

預金は著しく目減りする

お勧めできない最大の理由は、私たちの銀行預金残高が著しく目減りしているからだ。日本のインフレ率は3.5%を超えており1,000万円の価値は年間35万円以上減っていく。

そして定期預金金利はわずか0.3%前後。3,000円前後の利息ではまったく資産防衛にならず、買える物はどんどん少なくなってしまうのだ。

住信SBIネット銀行の定期預金金利

こんな状況にも関わらず「毎回のお買い物で最大2%戻ってきますよ!」と言われても「でも預金の価値が年間3.5%減りますよね?」という突っ込みができてしまうのである。

(例:預金残高1,000万円の人が年間100万円の買い物をした場合、2万円分のポイントを得られるが、預金残高が35万円目減りして損してしまう)

「では、どうすべきなのか?」と言われれば、こうしたサービスを使わないことだろう。理想を言えば、まずは物価上昇率を超えるリターンを狙った投資信託(例:S&P500)にお金を預けて年間35万円の損失を抑えこむ。

さらに預金残高に関係なく高い還元率を得られるデビット・クレカを使うこと。(別記事で触れたVNEOBANK 1.5%がかなりお勧め)

もちろん投資はリスクを伴うのだが、年間35万円も減るのなら「現金のまま持っておくのも高リスク」と言えないだろうか。

今後、こうした預金残高に連動した高還元サービスが増えてきそうだが、定期預金金利がインフレ率を上回らない限りお勧めできそうにない。

リンク:住信SBIネット銀行

Xをフォローする!@skyblue_1985jp

コメント

タイトルとURLをコピーしました