電車やバスにSuicaや乗車券なしで乗車できる日がついにやってきた。
スマートデバイス「EVERING」が、このたび公共交通機関の乗車利用に対応したのである。
福岡市の地下鉄に乗る機会があったので早速使ってみた。使い勝手や課題についてレビューしたい。
便利すぎてSuicaには戻れない
福岡市では2023年から地下鉄3路線(全36駅)にタッチ決済改札を導入しており、国内外の主要クレジットカードをサポートしている。
どれだけ乗車しても1日640円の上限を設けており、日本語が読めない外国人観光客も気軽に使えるシステムが素晴らしい。
ただし対応している改札機は各駅に1〜2台あるだけで、まだ補助的な立ち位置のようだ。実際に使ってみた様子がこちら。
これは感動的。乗車券、Suica、スマートウォッチのどれでもなく、右手をかざすだけ。しかもバッテリー充電の必要もない。
オートチャージ設定もできるから残高確認やチャージをしながら駅に向かったり、うっかり改札から閉め出されることもなくなるはず。
これはJR東日本が計画しているQRコード乗車よりも簡単なのではないだろうか。
デメリットと課題
もちろんデメリットがない訳ではない。外国人観光客のなかにエラーで乗車できないケースが散見された。
その度に駅員が対応に追われており、どうやら安定した稼働には至ってない。もう少し調整が必要になるのだろうか。
もう一つはタッチ部分がだいぶ低いところにあること。Suicaに比べて一瞬のラグがあるため、これを補うにはタッチしやすい場所にあるのが望ましい。
現時点ではあくまで交通系ICカードが主役のため、たまにタッチ決済で乗車する人がいる程度であればまったく問題ないだろう。
ただし今後VISAタッチの利用者が急増した場合、交通系ICカードとの共存を真剣に検討する必要が出てくるかもしれない。
とはいえとても便利なので、機会があれば実験がてらぜひEVERINGやVISAタッチを使ってみよう。
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