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「Pixel 10 Pro」はちょっと待て。実際に使って気になったこと【レビュー】

レビュー

グーグルの旗艦モデル「Pixel 10 Pro」を購入した。今回の見どころは「Tensor G5」チップや最新のAI機能に加え、デジタル100倍ズーム機能を搭載したことだろう。

これまで超望遠ズームは「Galaxy S25 Ultra」等大型デバイスに限定され、防水やFelicaを搭載した物に関しては皆無に等しかった。

そんな中「Pixel 10 Pro」はiPhoneと同等のコンパクト感で実現してきた。ここまで揃ったハイエンドは希少性も高く、珍しく欲しくなった。

本体価格は17万4,900円と割高であるものの、事前にメール配布された10,000円クーポンと前回機種購入で貰った15,000円分のストアポイントを活用。

さらに端末下取りで8,500円分引いてもらえるため、実質購入金額は12万8,000円だった。

「これはいい買い物が出来た。何ならiPhoneからメイン機種にしようかな」と考えていたのだが、2日使ってみた結果、現状ではちょっとお勧めしにくい。

むしろ、多くの人は「Pixel 10」を選んだ方が幸せかもかもしれない。まだAIをはじめとする全機能を試したわけではないが、率直に感じたメリット・デメリットをレビューしたい。

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外観デザインはとても良い

まずはスペックを簡単に整理しよう。「Pixel 10 Pro」はTensor G5、ROM 256/512GB、RAM 16GB搭載のハイエンドで、6.3インチ有機ELディスプレイを採用する。

50M(広角)+ 48M(ウルトラワイド)+ 48M(望遠)ピクセルカメラ、42Mピクセルインカメラ、Wi-Fi7、防水・防塵、Felica(おサイフケータイ)、120Hzリフレッシュレート、ディスプレイ指紋・顔認証、ワイヤレス充電、Android16等に対応。

背面のマット素材は格好良く、側面の金属フレームも高級感を纏っていて格好いい。カメラの出っ張りも極端すぎず、デザインに関しては文句がない。

サイズ感はiPhone15/16 Proと同等で若干背が高い
厚さもiPhone15/16 Proとほぼ一緒

寸法は前作とほぼ変わっていないものの、バッテリー容量170mAhアップ、ワイヤレス充電 Qi2、望遠カメラの光学手ブレ補正対応などマイナーアップデートが施された。

重量207gは若干惜しい点ではあるが、ペリスコープ搭載の全部入りスマホとしてはかなり軽量。操作性もバッチリで、普段使いには文句の付け所がない。

つまり重い作業をしなければ、最新のAIを纏ったいいスマホだと言える。

基本性能にプレミアムを見出せない

さて、それでもお勧めできない理由は基本性能にプレミアム感を見出せないことだ。具体的には「Tensor G5」の性能が17万4,900円のレベルに達していないこと。

スマホの性能を示すAntutuベンチマークを計測したところ「Galaxy Z Fold7」のほぼ半分しかない。両者を比べるとアプリの応答速度やWebページの読込速度に明らかな体感差があり、何なら「iPhone15 Pro」よりも若干遅い。

当然ながら遅延の許されないゲームには向いておらず、Snapdragon 8 Eliteチップ採用の競合製品には見劣りすると言わざるを得ない。

ならば12万8,900円で同じ「Tensor G5」と一連のAI機能を備えた「Pixel 10」が安くて合理的な選択肢となってくるのだ。

しかも今回「Pixel 10 Pro」は128GBが用意されておらず、クラウドストレージを重宝する人には値上げとなっている。それだけに消費者の目は一層厳しくなるだろう。

100倍ズームは大きな課題

お勧めできないもう一つの理由は、30倍以上のズームがイマイチであること。1.1km離れた場所でもAI補正のおかげでハッキリ撮影できるのだが、被写体に文字を含むと大きく文字化けしてしまう。

秋葉原から上野方面に向かって撮影した次の画像をご覧いただきたい。

1倍(等倍)
10倍ズーム
100倍ズーム

100倍にしては綺麗な色味だが「トーセイ株式会社は」どこか中華フォント混じり。さらにTOSEIの上は解読できない。正直、あまり記録として残したくない仕上がりだ。

被写体に文字を含まなければ綺麗に撮影できるものの、AIで完全に作り込まれており、実際の姿とはかけ離れていることがある。次の画像をご覧頂きたい。

1倍(等倍)
10倍ズーム
100倍ズーム

TOSEIの看板とは異なり、見栄えは全然悪くない。しかしこれを本当にカメラと言い切れるのかSNSでは議論が別れている。

筆者個人としては楽しい撮影体験として許容できるのだが、文字を撮影できないのはマイナス500点。これが改善予定のない仕様ならお勧めすることができないのだ。

発表会や展示会では室内の離れた場所にあるインテリア等を100倍ズーム撮影した作例が散見されるが、それは近づいて撮影すればいい話。

やはり屋外で活躍してこその望遠ズームだろう。それでも文字を含まない被写体は自然環境が整っていない限り、都合よく出てこないものである。

アップデートに期待できるか

このように、外観デザインや普段使いには文句がない。高級感があって所有欲も湧き、30倍以下のズームなら実用性も高くて十分楽しめるだろう。

15倍ズーム
8倍ズーム

従って細かいことを気にしない、Pixel好きのファンがアップデートに期待して購入するのは全然あり。実際、同機種は7年間のOS更新が保証されている。

今後100倍ズームが信じられない程改善されたり、ソフトウェアチューニングで基本性能が底上げされる可能性だって十分あり得るだろう。

しかし、Pixelにこだわらない人にとって17万4,900円は割高。この価格でゲーム性能が弱いのは致命的であり、他社製品を買った方が幸せになれる。

もしくは「Pixel 10 Pro」と同じ「Tensor G5」とAI機能を備えた標準モデル「Pixel 10」を選んだ方が価格と性能でバランスが取れそうだ。

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