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「Apple Vision Pro」と「XREAL Air 2 Pro」から見えたAR/VRの課題

レビュー

(本ページはプロモーションを含みます)

VR/ARの盛り上がりが年々勢いを増している。昨年はアップルが「Apple Vision Pro」を発売。XREAL社もARグラスを次々と投入しており、いつか1人1台が当たり前になる日が来るだろう。

ただし「Apple Vison Pro」はあのサイズ感が普及するとは思えない。メガネ型のARグラスは軽量だが用途が限定されやすく、まだまだゲームチェンジを起こすには至っていない。

あらゆるデバイスを大画面化できるXREAL Air 2 Pro

では、こうしたデバイスが私たちの暮らしを一変させるには何が足りていないのだろう。今回は「Apple Vision Pro」と「XREAL Air 2 Pro」を使った筆者が考えるVR/ARグラスの課題について述べていきたい。

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ゲームチェンジに必要な3要素

結論から書くと私たちの生活を一変させる要素はすでに「Apple Vision Pro」が備えている。空間に表示されるコンテンツに指でタップしたり、遠くにある画面を目の前に持ってきたり、500インチ級のスクリーンで映画を楽しんだりできる。

この体験にはハンドトラッキング機能、6DoF、広い視野角の3要素が不可欠で、未来に普及するデバイスに求められると筆者は考えている。つまりARグラスよりもだいぶ先をいっているのだが、ご存知のようにサイズが非現実的。

とりわけ没入感を深めるためのパーツ、ライトシーリングとそれを固定するためのバンドが圧迫感を増幅させており、とてもじゃないが常用するのは難しい。今後「Apple Vision Pro」がどこまで小型化してもライトシーリングを前提とする限り普及しないだろう。

だとすれば仮想空間に入り込むVR体験よりも、日常空間にコンテンツを表示させるAR体験の方が普及を目指す観点において現実的と言えるのだ。

ARグラスの現在地点

この点は早期に参入したMeta社も熟知しているはずだ。同社はVRゴーグル「Meta Quest」の改良を続けてきたが、2024年にはARグラス「ORION」を発表した。

まだ発売は決まっていないものの「Apple Vision Pro」のような操作が可能。グーグルも約10年ぶりにARグラス参入を表明するなど将来的には「Apple Vision Pro」のように使えるARグラスが普及するかもしれない。

ただしその道のりはとても険しい。現状、ほとんどのARグラスは最初に述べた6DoF、ハンドトラッキング、広い視野角には非対応。

日本でも人気の「XREAL」も基本的には3DoF。遠くに表示されるコンテンツを目の前に持ってくることができず、視野角も46度では全体を見渡たせず途切れやすい。言ってしまえば「Apple Vision Pro」のような体験には程遠い。

6DoF、ハンドトラッキング、広い視野角が当たり前になるまで、まだ相当な時間がかかるのではないだろうか。

Web4.0時代が来る!?

というわけで完全な筆者の推測を書いてきたが、AR時代は必ずやってくると思われる。

ネット通販では実物大の商品を目の前に表示させることで、店頭に行かなくてもテーブルや椅子などのサイズ感を把握できるようになる。

Apple Vision Proを使えばアップル製品のサイズを把握できる

商品の隣にはAIスタッフが常駐しており、商品説明や評判を親切丁寧に教えてくれる。するとネット通販は今以上に加速するかもしれない。

スマホを見なくても道案内をしてくれたり、AIキャラクターに話しかけて英会話の相手をしてもらうなど色んなことが出来るようになるはずだ。

初期の携帯電話が肩かけの大型だったように、ARグラスもスマホ並みの機能を有したスタンドアローンになる日が来る。そう考えるとワクワクしないだろうか。

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