米国の制裁による影響で、ファーウェイスマホは未だにグーグルが動作しない。
プレイストアがないからX、LINE、Instagram、Youtubeといった必須アプリもインストールできず、せっかくのハイエンド端末もフル活用できない状況が続いてきた。

ところが昨今、東南アジアの「Huawei Store」にはグーグルが導入されたデバイスの展示が増え、スタッフがやり方を把握しているケースも少なくない。
グーグル非公式ではあるものの、どうやら以前よりも導入が簡単になったようだ。
筆者も購入した「Huawei Mate XT」にグーグルを導入した結果、かなり満足のいく結果になった。今回はインストール方法から動作状況までをレビューしたい。
超簡単・秒速でグーグル
さっそく手順を見ていこう。まず待受画面の「App Gallery」を開き、検索欄に「microG」と入力。検索結果の「microG Service」「microG Companion」をインストールする。


するとストア内でYoutube、X、LINE、Instagramといったお馴染みのアプリがダウンロード可能となり、検索すれば必要なものが出てくるようになる。
この手順だけで普通のAndroidスマホのように使えるのだが、アプリによってはバージョンが古く、通知が来ないこともあった。
この辺りが気になる場合は再び「App Gallery」から「Gbox」を検索・インストールすればOK。GBoxアプリにはプレイストアが紐づけられており、グーグルアカウントでログインすれば最新のアプリをダウンロードできる。


やるべきことはこれで終わり。PCを使った操作は要らず、複雑な手順があるわけでもない。これなら初心者の方にも簡単にできそうだ。

なお筆者が購入したのはEMUI搭載グローバル版だが、HarmonyOSの中国版とほぼ差異はないようである。
通知が来る!ほぼ何でも動く!
しばらく運用してみたところ、どのアプリも通知が来るおかげで満足度が高い。Gboardアプリを使えば日本語入力も楽々。


制裁が始まった2020年以降のファーウェイスマホの中ではグーグル系アプリがもっとも安定動作している印象だ。

ただし稀にどうしてもインストールできないアプリがある。ひとつはChatGPT、もうひとつはGoogle Wallet(Google Pay)である。
Google Walletに関しては「楽天ペイ」アプリから設定すれば、VISA/Master/JCBタッチ決済が問題なく使えるようになった。

Androidアプリは無数にあるため、他にも使えないアプリは存在するかもしれない。ただしどうしてもSuicaが必要にならない限り「Huawei Mate XT」をメイン機種にすらできそうだ。
またしばらく使い倒し、今度は端末の使い勝手をレビューしていきたい。
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