2022年に始まった超円安と物価高を背景に中古スマホ・PCの価格は高止まりを見せてきた。とりわけアップル製品の値上げは著しく、iPhone価格は2021年の98,800円(iPhone13)から12万4,800円(iPhone16)まで上昇。
2022年には総務省の割引規制も強化され、iPhoneはすっかり高嶺の花になってしまった。
2024年には日米金利差の縮小による円高が期待されていたが、足元では1ドル160円を振り返しそうな相場である。こうした状況ではWindows PCやAndroidへ替える人も出てくるだろう。
しかし今年アップル製品は4年ぶりに買いやすくなるかもしれない。今回はすでに現れ始めた兆候を元に筆者の予測を書いていく。
異例続きのMacBook Air
まず注目すべきなのが1月2日に始まったアップルの初売りである。「M2・M3MacBook Air」購入で20,000〜26,000円分のアップルギフトカードが貰えるのだが、この大判振る舞いには驚かされた。
というのもM2・M3モデルは昨年11月に約3万円近く値下がりし、全機種メモリ16GBに底上げされたばかり。値下げとギフトカード還元分で実質50,000〜56,000円も安くなり、購入のハードルが一気に下がったと言える。
ここに追い打ちをかけるのが楽天市場で買える「Apple Gift Card」だ。楽天サービスを複数利用すれば10%還元も視野。1回の購入上限価格50,000円に対して5,000ポイント前後獲得できる。
昨年のうちに買いためていた人は、今回のセールでさらに1万円以上安くなったはず。
「M3 MacBook Air」はアマゾンでも割引価格が常態化しておりアップルストアより6,000円程安い。定期的に開催されるポイントアップキャンペーンの活用で実質価格はさらに安くなるだろう。
一連の出来事はアップル製品を割高に感じる人が多く、それをアップル社自体が認識しており焦りを見せている証左のかもしれない。
中古市場は激安価格が続く
さて、話はここで終わらない。こうした特価商品は転売や換金目的で購入されるケースも多く、使われないまま中古市場に流れ込む。アップル初売りの「M2・M3 MacBook Air」は近年稀にみる大量在庫を作り出すのではないかと筆者はみている。
面白いことに「M2・M3 MacBook Air」は昨年11月でメモリ8GB版が販売終了。至る所で処分価格になっているのだ。昨年に書いた記事では11万円台で販売されていた。
そこに覆い被さるようにメモリ16GB版の在庫が押し寄せた場合、中古相場は円安前の水準まで戻る可能性も否定できない。近年の値上げに絶望していた方には2025年が絶好の買い時と言えるのだ。
iPadも3年ぶりの低価格
同様ことはiPadにも起こるだろう。流れとしてはアップル初売りのギフトカード目当てに購入した人が未使用のまま中古市場に放出。
供給過多になった在庫が大きな値崩れを起こし、第10世代 iPad 64GB Wi-Fiモデルは未使用品が4万円台に突入するかもしれない。しかもiPadの値崩れは昨年から発生しており、そこに拍車をかけるのではないかと思われる。
iPadは自宅で使う人が圧倒的に多く、一度購入したら5年〜7年はごく普通に使われる。つまり買い替えサイクルがiPhoneと比べて圧倒的に遅い。コロナ禍のリモートワーク・リモート授業特需、飲食店のレジ端末特需、電子メニュー特需がいずれもピークアウトしたことからiPadも2025年がチャンス。
iPhoneはまだ割高。レンタルが狙い目
このように正月の初売りが起爆剤となってアップル製品は総じて安くなることが予想される。ただし例外的なのがiPhoneだ。大手通信キャリアが一括1円でばら撒いていた2022年当初、iPhoneの未使用品は6万円前後で買うことができた。
しかし度重なる割引規制で投げ売りは完全に封じられ、2年間24円でレンタルすることも難しい。2023年以降の中古相場はアップル公式価格と変わらない状況が続き、わざわざ白ロムを購入するメリットは薄いと言える。
頼みの中古品も割高。どうしてもiPhoneが良ければ通信キャリアのMNPキャンペーンに頼るほかなさそうだ。幸い、2年間のレンタルならまだまだ安い。
これが3年・4年落ちなら考えものだが「iPhone16」はApple Intelligenceにも対応した現行モデル。それが月785円なら検討の余地はあるだろう。
2025年は「iPhone SE4」の誕生が噂されており、人気が出れば「iPhone15」の相場もいくらか落ちてくるかもしれない。しかしiPhoneはアップル製品の中でも絶対的な人気を誇っており、しばらくは高止まりしそうだ。
製品を増やしすぎたアップル・・・
ここからは余談となるが、最近アップル製品はリセール価格が下がったように思う。中古品の売れ行きが以前より伸びにくいのだろう。様々な理由が考えられるが、一つは製品ラインラップを増やしすぎた結果ではないだろうか。
かつて1種類だったiPhone・iPadは今や4種類。さらにカラーバリエーションで細分化され、毎年のように新製品が出てくる。ユーザーの選択肢は1つの製品に集中しにくくなった。
量販店では現行品のセールが頻繁に実施され、在庫処分に悩んでいるのかと思うほど。背景には中国メーカーの台頭もあるが、やはり製品の細分化にも起因するのではないだろうか。
近年ではOSアップデート期間も最低5年間保証されて買い替えサイクルも鈍化している。やはり今年はドル円が170円にでもならない限りアップル製品が買いやすくなりそうだ。
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