9月4日、Googleのフォルダブルスマホ「Pixel 9 Pro Fold」が発売を迎えた。
25万7,800円〜の高額にも関わらず、予約段階から完売。記事作成時点でも全カラー・全容量が買えない状態になっている。
しかし購入された物の多くは中古市場に流れており、販売初日から早くも定価割れ。
転売といえば「本当に欲しい人が買えない」と言われるが、実際には本当に欲しい人がグーグルストアより数万円安く買える状態なのだ。
では定価割れを起こしているのに何故転売が止まらないのか。実際に起きている現象を解説したい。
定価割れでも利益が出る?
結論から書くと「Pixel 9 Pro Fold」は定価割れでも利益が出るようだ。というのも同機種は1台購入すると5,0100円のストアクレジットが付与される。
実質価格はこの時点で20万7,700円。21万円以上で売り抜ければ損はしないことになる。(手数料等は考慮しない)
加えて古いPixelを下取りに出すと60,000〜80,000円で引き取ってもらえるため、中古品が家に眠っている人は超大型割引を受けられる。
これを式に当てはめると次のようになり、実質価格がプラスになれば利益。
実質価格=(買取価格+ストアクレジット)-{Pixel9定価 −(下取り価格– 下取り端末調達価格)}
家に中古品がない場合、中古ショップから安くPixelを調達してくればクーポンとして機能するため、この方法で買う人が溢れたわけだ。
輸出されるPixel9
急速に認知度が高まってきたPixelシリーズだが、まだまだ未発売国も多くグローバル展開されていない。
しかしAndroid OSを開発するグーグル社が手がけることもあって、東南アジア、中東、中国といった地域から底堅い需要がある。
この需要を見越した日本国内の買取ショップが積極的にPixel9の買取を行なっており、輸出される仕組流れができているのだ。
ストアクレジットを使って・・・
では、最初に転売した人はストアクレジットをどのように使うのか。可能性が高いのは次期モデル「Pixel 9a」や「Pixel10」だろう。
するとクレジットは損失なく換金され、そのまままた次のストアクレジットが付与される。そして下取り端末を使って利益を出していく流れが繰り返される。
一括1円が規制されたいま、Pixelはこのスキームで中古市場に流れ、間接的に普及しつつあるようだ。
この状態をグーグルが良しとする限り同じようなことが永遠に起こるだろう。
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