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インフレはどこいった?Androidスマホの価格高騰が止まった理由【解説】

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歴史的な円安を背景に、さまざまな物が値上がりしている。スマートフォンもそのひとつで、アップル製品への影響は顕著である。

しかしここにきて、急に一部Androidスマホの価格上昇が止まったように思われる。中にはPixelのような採算度外視のケースもあるだろう。

しかし多くの場合、Androidメーカー各社の戦略的展開が垣間見えてくる。

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チップセットで全体が大幅変更

まず価格高騰が止まったように見えるのは2~5万円台の小・中価格帯スマホに偏っている。

直近1年では「OPPO A79 5G」29,800円、「Xiaomi Redmi12 5G」 29,800円、「Motorola G53j」34,800円等が挙げられる。

セールで1万円台になったXiaomi 12 5G

もう少し高いところでは「Nothing Phone 2a」49,800円、「Motorola Egde 40 neo」54,800円等も代表的だろう。

円安・物価高を考慮すればどれも4〜7万円台でも何ら不思議ではない。それでも価格が抑えられているのはチップセットが変更になったからだ。

Motorola Edge 40 neo

これまで各メーカーは実績と評判のあるクアルコム社「Snapdragon」を採用し、安定稼働とグラフィック処理能力の高さを謳ってきた。

しかし同チップはとにかく割高。数年前まで、同価格帯でFelica非搭載やHD画質が目立ったのはこのためである。

Felica非対応のOPPO A54 5G

一方、昨今のスマホはメディアテック社の「Dimensity」を採用。製造コストを大幅に下げたおかげで本体価格も抑えられた。

それどころか「Snapdragon」採用時には妥協していたFull HD+、Felica、8GB RAM、90Hzリフレッシュレートに軒並み対応したのである。

多少のグラフィック性能は落ちたかもしれないが、結果的に円高の時よりもブラッシュアップされるケースが増えてきた。

ハイエンドにも波及するか

つまり円安・物価高の影響を受けてはいるが、小・中価格帯に関しては「Snapdragon」から「Dimensity」に変更することで危機を乗り切ったのである。

しかも低価格にも関わらずFelicaや高リフレッシュレートに対応できるため、しばらくはこのトレンドが続くのではないかと思われる。

一方、ハイエンドスマホに関してはどのメーカーも「Snapdragon」を主力としており、価格高騰は止まっていない。

Galaxy S24 Ultra

特に「Xperia」や「Galaxy」のキャリア価格は21万円を突破しており、2年後に返却するプログラムを使わないと手が届きにくくなった。

小・中価格帯のように「Dimensity」がハイエンドにも採用されれば、「Motorola Razr 40」のようなお手頃フォルダブルも出てくるだろう。

それがどこまで波及するか、スマホ市場を観察する上での興味深い視点となりそうだ。

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コメント

  1. 朽木 より:

    それらは中国のメーカーばかりで肝心の主要メーカーは円安の影響は酷くなるばかり。
    あとフォルダブルは安くなったとしてももう流行らないと思いますよ?
    歴史に埋もれる変わり種スマホとなっていくことでしょう。

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