デザインの刷新でより美しくなった「Galaxy Z Flip7」だが、あまり注目されていない新機能をシェアしたい。

これまでGalaxy S・Foldシリーズのみ搭載だった「Samsung Dex」が今回初めてFlipにも対応したのである。
同機能は外部ディスプレイ接続時にデスクトップUIを提供するもので、スマホを単純にミラーリングすして作業するよりも大画面での生産性を高めることができる。

さっそく使ってみたら感動の嵐。今回はその使い勝手をレビューしたい。
まるで超小型のデスクトップPC
今回用意したのはXiaomi 27型モニターとHDMIケーブル。これを「Galaxy Z Flip7」のUSB-Cに接続すると早速デスクトップUIが現れた。

このコンパクト感をご覧あれ。ACアダプターやドックが要らないため、テーブル周りのスッキリ感が半端ではない。
Dexモードになるとスマホ側の通知欄に「端末をタッチパッドとして使用」が出現。これをタップするとGalaxyをマウスとして使うことができる。

つまりスマホを操作しながら使わない限りマウスは不要。キーボードだけ持ってくれば申し分ないデスクトップの完成である。

気になる使い勝手も全然悪くない。各アプリは好きなサイズに調整可能で、RAM 12GBにアップしたおかげかマルチタスクも滑らか。
アプリを3〜4つ並べたり、画面を2分割して作業することも可能。プレゼン資料を確認しながらメールやブログを書くなどPC顔負けの機能である。


気になる文字入力も「Gboard」を選択すればバッチリ。数年前までIMEを選択できないことが致命的な欠点となっていたが、現在はその心配もすっかり克服された。

ただし変換候補の文字がスマホ側に表示されるバグは改善されておらず、今回の数少ないデメリットと言える。ディスプレイ側に表示させるのはそんなに難しいのだろうか。

IMEが「Samsung Keyboard」に固定されていた頃は不便極まりなかったが、Gboardの変換精度が高いおかげで実用性はなんとか保たれている。
それにしても快適すぎる。あとは別途コントローラーを用意してゲームをしたり、YoutubeやNetFlixを楽しむだけでも十分にDex機能を堪能できるはずだ。

XREALとの相性10000%
とは言っても自宅にはテレビやモニターがない人、すでにPC環境が整っていてDexを使うメリットを見出せない人もいるだろう。
そんな方にお勧めなのが話題のARグラス「XREAL」だ。USBケーブルを直挿しすればレンズ上にデスクトップを再現可能。

小さなキーボードだけ持ち歩けばカフェや宿泊先のホテルでもノートPC環境を再現。極端な話、歩きながらだってDexを利用できるのだ。
最新の「XREAL One」「XREAL One Pro」は別売りのカメラを装着すると「6dof」に対応し、画面の大きさを任意に調整したり、身を乗り出して自分自身が画面に近づけるようになった。
このARグラスの発達が昨今のスマホ・デスクトップモード旋風に火をつけたことは間違い無いだろう。最近では一部モトローラやPixelも準備を開始。これから熱くなりそうな分野なのだ。
「Galaxy Z Flip7」を購入される方はぜひARグラスと一緒に使ってみて欲しい。
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