4月16日に発売したばかりのグーグル「Pixel 9a」の白ロムが超特価になっている。楽天市場では未使用品が66,500円を観測。グーグルストアより13,480円も安く、人によってはポイント還元で実質6万円も視野。

もはや通信キャリアで割引を使うよりも圧倒的にお得で、定価購入した人が落胆するレベル。いまや知名度も高い人気モデルにも関わらず、発売直後から何故こんなことが起きるのだろうか。
ストアクレジットが消化されている
この現象はPixelの歪んだビジネスモデルが生み出している。SIMフリー版のPixelは折に触れて次回使えるストアクレジットが付与されるのだが、大判振る舞いの割に本当に使い道がない。
例えば昨年に「Pixel 9 Pro Fold」は5万7,700円分が付与されたのだが、ケースやアクセサリーに使ったところで数万円が余ってしまうのだ。

そこで人々が行き着くのが現金化。余ったストアクレジットで「Pixel 9a」を購入し、使わずに売却する人が多発。買値から多少安くなっても半分以上が現金として戻ってくるわけだ。
別記事で触れた通り、中古で「iPhone SE 第2世代」を調達してくれば25,100円で下取りされるため、うまくやればほぼ全額戻ってくる人もいるだろう。
多くの人が同じことをするから「Pixel 9a」の相場が下がり、中古市場では在庫が溢れかえって値下げ合戦が始まる。今始まったことではなく、新作が出るたびに毎年繰り返されていることだ。
ストアクレジットは発売直後や年末年始など特別なイベントにしか付与されないものの、あまりの使い道のなさに意味をなしていない。それどころか、Pixelの価値そのものを損ねているように思われる。
リンク:楽天市場
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