グーグルの最新フォルダブル端末「Pixel 9 Pro Fold」の取引価格が急落し始めている。
オークションサイトでは20万円を割り込んでおり、定価の25万8,000円から大きく乖離。キャリア版とは9〜10万円もの差が付き始めている。
また白ロム市場では中古大手「じゃんぱら」が未使用品を約2万円値下げ。発売から1ヶ月たたずして256GB 22万9,800円まで下がってきた。
なぜここまで大きく動くのか。今回はSIMフリー版のPixelが抱える問題を解説したい。
ストアクレジットの功罪
Google Pixelは購入時期によって「ストアクレジット」と呼ばれる、いわばグーグルストア専用の商品券が付いてくる。
「Pixel 9 Pro Fold」は初回キャンペーンで57,700円分が配布されており、純正ケースやPixel Watchが欲しければ無料でゲットできる。
しかし、実際にはユーザーがストアクレジット分を使って別のPixelを購入し、売却してストアクレジットを換金する動きが目立っている。
購入時に使っていないPixelを下取りに出せば高額割引されることもあり、ストアクレジットの換金で利益が出てしまう人さえいる。
こうした背景もあって昨今の中古スマホ市場にはPixelが溢れており、最新モデル(Pixel 8a等)の未使用品がどこよりも安く入手できるわけだ。
ストアクレジットは中古相場も動かす
さて、話を戻そう。Pixel相場が大きく動くのはストアクレジットの配布期間中だ。クレジット換金目的の白ロムが溢れると供給過多で価格が落ちやすい。
逆にストアクレジット配布が終了したり、グーグルストアの在庫が切れると供給がストップするため相場は徐々に上がっていく傾向にある。
そして10/2日時点ではクレジットが絶賛配布中のためPixel相場は全体的に下がりやすい。
とりわけ大手3キャリアの販売価格はグーグルストアより数万円高いことから、中古市場はもっとも安く買える場所として注目を集めている。
ストアクレジットなしで端末価格を割引して欲しいものだが、グーグルがこの現象をどのように捉えているのかは未知数。今後の動向に注目したい。
リンク:じゃんぱら通販サイト
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