9月10日(日本時間午前2:00)、アップルはiPhone17シリーズを発表した。
詳細は大手メディアが報じている通りで、全世界で9月19日より発売される。

今回、大きな話題のひとつが全モデル「eSIM」のみとなったことだ。「eSIM」はオンライン手続きで即日開通する強みを持つものの、再発行の手間が敬遠されているのも事実。
また端末初期化の際、初心者の方が間違ってアンインストールするリスクもあり、ほとんどの機種で「nano SIM」と「eSIM」を選択できるのはご存知の通りである。
しかし「eSIM」オンリーになると海外で現地のSIMカードの調達が不便となり、気軽に機種変更もできなくなる。SNSではこの仕様変更が予想以上に盛り上がっていた。
そして本件は、もうひとつ重要な出来事にも繋がってくる。
日本モデルの需要が激減するかも
この「iPhone17」シリーズの「eSIM」縛りによって、例年よりもスムーズに購入できる可能性が出てきたのだ。
というのも2022年以降、Proシリーズは予約開始直後に即完売する傾向にあり、在庫の争奪戦が激化状態にあった。
これは円安と免税を背景にドバイや香港(同じく免税の国)に大量輸出(転売)されてきたためで、今年も同様の流れが来ると思われた。
iPhone14 Pro/Pro Max、買取相場が相変わらず凄まじいことになっています💦
— Skyblue (@skyblue_1985jp) September 20, 2022
Pro Max 256GBに至っては定価+65,200円!!!日本のiPhoneそんなに安いの?((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル pic.twitter.com/dMim7Apy1W
しかし蓋を開けてみれば日本版は「nano SIM」が使えない。そうなると物理SIMを好む海外ユーザーは他の国のモデルを探すことになるのだ。
逆にnano+eSIM仕様の香港版は日本人を含む世界中から目を付けられることになり、例年よりも相場が上がるかもしれない。

今年の香港版は「iPhone Air」以外、nano SIM+eSIM(Dual eSIM)構成で、日本ではカメラシャッター音無し、しかもFelica付き仕様となっている。
例年は定価プラス5万円程度で販売される印象だが、今回は価格が落ち着くまで待つのも良さそうだ。
余談:円が弱すぎて震える・・・
今回も素晴らしいアップデート内容だと思うのだが、それにしても日本円の弱さが深刻すぎる。
「iPhone17」は12万9,800円スタート。前年から5,000円アップしているのだが、本国アメリカでは価格据え置きの799ドル。

799ドルとは2021年「iPhone13」128GB 98,800円と同じ金額であり、円の価値が4年間で3万円も失われたのである。
つまり内部ストレージ128GB→256GBに増量で5,000円上がったのではない。価格据え置きの無料アップデートなのに、日本だけ追加料金を払わねば買えなくなったのだ。
特にProシリーズは128GBの扱いが無くなり、17万9,800円スタートという「MacBook Air」を完全に凌ぐ存在となってしまった。
新しい「iPhone17」に興奮しながらも、日本の行く末を憂えずにはいられない。。
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