三井住友銀行は、クレジットカードによる外貨預金積立サービスを開始した。
積立金額に対して三井住友カード(一般)で0.5%、Oliveカードで最大3%のポイント付与。

月間最大10万円分(年間120万円分)を購入すれば最大36,000ポイント戻ってくる。
高市政権発足後、ドル円レートは10円以上も下落。積極財政が続けば1ドル165円まで進行するといった声もあり、外貨預金に興味を持つ人も増えたのではないだろうか。
では本当にお得なのだろうか。実際の積立金額をシュミレーションしながら、メリット・デメリットを解説したい。
メリット:還元率の高さとVポイントプログラムUP
早速メリットから見ていこう。特筆すべきはポイント還元率の高さだろう。還元率3%のプラチナプリファードで上限まで積み立てた場合、
10万円 × 12ヶ月 = 120万円 → 36,000ポイント付与(1ドル158円を想定)
もし1年後に1ドル165円に下落した場合、為替差益で+53,160円。1ドル160円で止まった場合でも+15,189円。ポイント合算で50,000〜89,000円相当の利幅を期待できる。
さらに積立金額1万円以上で「Vポイントプログラム」が+1%UP。外貨残高1万ドル到達で+1%UP。Vポイント加算対象店舗(通常7%)を9%に底上げできるわけだ。

同プログラムはアプリに毎月ログインするだけで+1%、家族会員1人追加で+1%できるから、常時11%も視野に入るだろう。
ちなみに外貨購入手数料は無料(売却時0.5%)。年会費無料のOlive一般カード(1%)、Oliveゴールドカード(1.5%)も還元率が高く、ポイントを利息と考えれば悪くない預金である。

例:1%還元のOlive一般カードで月3万円を積み立てる場合
30,000円 × 12ヶ月= 360,000円 → 3,600ポイント付与(1ドル158円想定)
165円まで下落した場合+15,949円の為替差益。年会費無料カードでも円安対策になりそうだ。
デメリット:円高リスク
ただし、ここまでの話はあくまでも円安が進行することを想定した場合。いうまでもなく円高が進行した場合がリスクとなる。
例:10万円 × 12ヶ月 =120万円(1ドル158円)を積み立てた場合
→ 1ドル150円まで進行すると損失は60,760円
プラチナプリファードなら還元率3%のポイントが利息として作用し、円高にふれても元本を回復しやすいだろう。

しかし三井住友カード(0.5%)、Olive一般(1%)・ゴールド(1.5%)はポイント付与額以上の損失もリスクとして覚悟しなければならない。
それでもクレジットカード積立の気軽さと年会費無料カードでも1%還元は大きな魅力。1万円以上積み立てればVポイントプログラムも1%UPするのだから、既存の外貨預金サービスにはない訴求力であることは間違いない。
「Revolut」の外貨預金もお勧め
気軽にできる外貨預金といえば「Revolut」もお勧めだ。

「Revolut」はソフトバンクGが出資するフィンテック企業で、スマホのアプリで銀行サービスを提供する。本人確認後すぐに口座開設され、世界中の主要通貨に手数料0円(上限:月30万円)で両替できる。

入金は銀行振込のほか、クレジットカード(Masterなら無料)にも対応。

特徴なのは預金だけでなく、海外旅行中に残高を現地決済に使えること。一般のクレジットカードは為替手数料3%(平均)発生するところ「Revolut」は無料。日本国内から海外通販を使う時にも重宝するはずだ。
おなじく円高リスクには注意したいが、手数料なしですぐに円に戻せる機動力の高さが魅力。

海外旅行で余ったお金を別の通貨に交換したり、円に戻して国内で使うこともできる。
とにかく自由度が高いから、米ドルが弱くなってきたタイミングで預金残高をユーロやスイスフランに両替することもできるのだ。
ちなみに楽天カード(Master)でチャージすると手数料無料に加えて1%ポイントが貰えた。

この1%ポイントは予告なく終了する可能性に留意したいが、もし今後も続くなら三井住友銀行の外貨積立よりも気軽かもしれない。
「せっかく外貨を預金するなら、使いたい時に使えればいいのに」という方にお勧めだ。
デメリット:注意点
もちろん「Revolut」もいいことばかりではない。クレジットカード入金はマネーロンダリングの観点から現金として出金できない。(銀行振込分は出金可能)
物理カードとApple Payを通じて生活費の支払いはできても、現金しか使えない場面では預金が活用できないのだ。

また土日の両替に手数料1%が発生すること、Master以外のクレカチャージは手数料1.7%が発生など細かい注意事項も存在する。
筆者は長期投資を想定した入金を銀行振込、海外旅行向けの入金はクレジットカードと分けており、この使い勝手が三井住友銀行より重宝できると判断した。
逆に「クレカ積み立てで確実にポイントが貰いたい。そしていつか現金として出金したい」という点に価値を見出すなら三井住友銀行を検討しても良さそうである。
どちらがいいかは積立金額やリスク許容度によっても変わるため、サービス内容をよく把握したうえで検討してみたい。


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